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橙橙ちゃんさんのブログ

2025年7月4日 (金) 22:53

高校統廃合と、あのときの涙。

最近、公立高校の「統廃合」がますます進んでいるというニュースを目にしました。 少子化による生徒数の減少、財政的な効率性── その流れは理解できるけれど、 それだけで大切なものが切り捨てられてしまわないか、少し心配にもなります。 私は、かつてスーパーサイエンス指定校にどうしても行きたくて、 ひたすら頑張ったことがあります。 その高校は京都大学との連携があり、 普通の高校では経験できないような学びに触れられる場所でした。 成績は決して良いほうではなくて、 中学の入学当初の新入生テストでは、「下から数えた方が早い」と言われるほど。 それでも、「この高校に行きたい」という強い気持ちがあったから、 夜遅くまで机に向かい、何度も涙をこらえながら挑戦を続けてきました。 合格発表の日、番号を見つけた瞬間に―― あの時は、本当に泣いてしまいました。 悔しさも、不安も、そして喜びも、全部こみ上げてきて…。 今の私をつくってくれたあの高校が、もし統合でなくなってしまったら。 そう思うと、効率だけでは測れない“場所の価値”って、 確かにあると感じるのです。 確かに、合理化や再編が必要な場面もあると思います。 でも、その中にある「誰かにとってのかけがえのない場所」を、 どうか忘れないでいてほしいな…って、ふと感じてしまいました。